My PKM Story
これまでの背景
学生時代は、紙の教科書にマーカーで線を引いたり、紙の教科書からポイントをA4用紙にまとめていたりしていた。
アナログだった。重い教科書と、教科書の文章をボールペンで清書。
腕の筋力がついたと思う。
試験に受かるためには過去問を使うのが主流だった。(今でもそうだろう)
しかし、過去問を使うのは邪道!
そんな学習をして良い点数を取っても、良い医師になれないのでは?、
と過去問を使わず、教科書の文章をひたすら自分の紙ノートに写してまとめるという、愚かなことをしていた。
このやり方は明らかに非効率で、2009年の医学部4年の進級試験で留年しかけた。
PKMは、2015年頃からEverNoteを使い出した。
https://scrapbox.io/files/66023313aa20de0024c92b0d.png
当時の勤務先で、優秀な先輩・後輩医師がこのやり方をしていた。
循環器内科医 -> 総合診療医と研鑽を積んでいる中で、広範な知識を管理するために、当時は必須のサービスだった
が、上の画像の通り、ただスクショを貼り付けたり、文章を殴り書きしたりしただけで、とてもPKMと呼べるものではなかった。 2019年にエンジニアに転職し、同年からNotionを使い出した https://scrapbox.io/files/6602353d6db0fc00255e2cc1.png
フロントエンド、サーバーサイド、インフラ(AWS)、セキュリティ、アルゴリズム、多言語などの学んだことを管理するのにEverNoteではうまく管理できなくなっていった
医学用と分けたいという欲求もあった
Notionがエンジニア界隈で話題になり出し、新しいものを使ってみたいという欲求もあった。
移行後の感想だが、Notionはストレスなく使うことができた。
特に、EverNoteでは、リンクとか画像に不満を持っていたが、Notionはそれもスムーズに貼ることができた。
ただPKMと呼べる運用ではなく、ただ、ListView(データベース)の中に、記事を突っ込むだけだった。 EverNoteの運用とほとんど変わらなかった。
ただ、それでなんとか生き抜くことができた。
ノートは汚かったが、生きた知識として、そくアウトプットしていた。
学んだことをほぼ100%活用していたのである。
頭の中に入れた知識は、勉強や執筆ではなく、目の前の課題解決のために必要だった。
エンジニアとしての価値創出に必死だった。
タスク管理とかそんな余裕もなかった
サバイバルのような感じ
2015年から2022年頃までを振り返ると、知的生産としてはイマイチだった。
階層構造のトップダウンのノートアプリを使っていたが、うまく活用できてなかった。
この運用で問題なかった理由は、ひとえに、その知識を即そのまま使っていたから、死蔵しなかった。
遅延評価勉強法のように、目の前の現場で必要な膨大な知識を、必死に身につけていたのだと思う。
しかし、EverNote, Notionのフォルダに溜まったメモたちは、2024年の今、ほとんど見返していない。
かなり勿体無かったと感じている。
我流の運用(Notionのような階層型)で、リンクで繋げることもせず、Zettelkastenとか全く活用できなかった。 効果を体感できず半年でやめてしまった。
アイデアが無限に広がり、なんのストレスもなくメモを残せ、そしてメモが死蔵しないこの管理方法に魅了された。
自分が求めていた知的生産管理は、リンクで繋げるネットワーク構造だったと、改めて腹落ちした。
一方で、ノートの枚数が増えるにつれて、参照するときの全体像の把握ができないという悩みが生まれた。
Scrapboxで考えたことを元にブログや執筆をするとき、0からスタートすることが多く、うまく使いこなせていないという課題からだった。
理想としては、メモを集めただけで執筆の70%が完成するイメージだが、到底それができていない状況だった。